美しい海岸線の町
宮崎県南部に位置する日南市南郷町は、リアス式海岸の美しい海岸線を持つ日南海岸に面した漁業と観光の町です。日南海岸国定公園南端にたたずむ「日南海岸南郷プリンスホテル」や、プロ野球・西武ライオンズのキャンプ地など、かねてより西武グループとの結びつきが深い地でもあります。近年、南郷駅の駅舎が西武ライオンズのチームカラーに彩色されるなど、より一層結びつきが深まっています。
宮崎独特の、のんびりした県民性を表す言葉が「日向(ひゅうが)時間」です。この言葉に示されるように、美しい海岸と豊かな緑を眺めていると、あくせくとした日常を忘れ、すべてがゆったりと流れていくような感覚に包まれます。日南海岸国定公園の中の森林も、この穏やかな時間の中で育まれてきたに違いありません。
景観再生と森林整備の実現へ向けて
平地が比較的少ない南郷町は、海面からは切り立った岩場が続き、面積のおよそ60%が山林で占められるという緑豊かな地勢です。この風光明媚なエリアでは現在、地元自治体、及び地元ボランティア団体と協業した環境保全に向けた活動が進められています。
具体的には地元のボランティア団体が、社有地内にかつて存在した“里道”を復活させるべく草刈りやロープ張りなどの遊歩道整備を行っており、当社はこの活動に参画し、里道復活に向けた取り組みを推進しております。
一方で、社有地は日南海岸国定公園に指定されていながら、その素晴らしい景観的ポテンシャルを十分に発揮できていないという課題があります。
地域のみなさまとともに
日南海岸国定公園の公園事業計画の中で社有地内に遊歩道が設定されていることから、遊歩道の整備を通じて地域の方や観光客の皆さんに楽しんでもらえる憩いのエリアとすることが可能かについて検証しています。
公園内には目井城跡や旧展望台が残っており、目井津漁港を見下ろす高台からの眺望は絶景です。西武グループにとってもゆかりの地であることから、今後の森林整備に向けた協業が待たれるところです。南国ならではのリゾート地で、環境整備を通じた地域貢献に向けた具体的な計画を策定してまいります。
この森の持つ豊かな自然環境と穏やかな時間を未来に繋げていくため、地域のみなさまと一緒に環境保全活動に取り組んでいく考えです。