栗駒高原・西武の森の
活動レポート
2025.12.11
雪山でトレイルカメラを設置
前回のモニターツアーから4カ月。大陸から強い寒気が南下し冷え込みが一層厳しくなった12月初旬。日本海を渡る季節風が雪雲となり、奥羽山脈(おおうさんみゃく)にぶつかって東北の日本海側を中心に大雪をもたらす冬型の気圧配置により、栗駒山にも本格的な冬がやってきました。
その日の栗原市は朝から雪が舞っていました。あれだけ暑かった東北の夏がまるでうそのようです。
久しぶりに市役所のみなさんとお会いしました。栗原市さまとは夏のモニターツアーの振り返りと次年度の取り組みについて意見交換させていただきました。栗駒高原・西武の森を活用した研修プログラムの生成に向けて引き続き密に連携をしていくこと、またさまざまな形での協力体制を確認させていただきました。
冬は次年度施策に向けた仕込みの時期です。バイオーム社さまとは引き続き連携していくことで合意しており、現在次のステップを準備中です。次年度は同時に、栗駒高原・西武の森の自然資源のポテンシャルの高さを可視化しようという取組みもスタートします。その第一歩として、場内にトレイルカメラを設置するというミッションが今回のもう一つの目的なのですが、予想外の大雪……。
栗原市市街地にはほとんど積雪はないのですが、栗駒山に向かうほどに雪は量を増し、ハイルザーム周辺でひざ下50センチほどの積雪です。くりこま自然学校の塚原先生によると、この時期に50センチは多いということで、しかも僅か2日間で積もったとのことでした。栗駒山の自然の厳しさを改めて実感しつつ、本当に社有地に入れるのか? と不安もよぎります。
「せっかくなので新雪を楽しみましょう!」という塚原先生の言葉に背中を押され、全員がスノーシューを装着し山に分け入ります。塚原先生を先頭にしばらくは縦横無尽に吹き付ける吹雪の中をゆっくりと進みます。ようやく設置予定地点に到着したころには吹雪も止んで青空が広がりました。
青空の下に広がる冬のブナ林のなんと美しいこと。心が洗われます。塚原先生のアドバイスをいただきながらトレイルカメラの設置も順調に進みミッション完了です。
西武の森では栗駒に限らず各地でトレイルカメラの設置を進めています。
さて、西武の森にはどんな動物たちが暮らしているのか、これからの森活リポートで紹介していきたいと思います。
2025.08.27
バイオームモニター研修を開催
2025年8月26日、栗原市さまと当社の間で「連携・協力に関する協定書」が締結されました。栗駒高原・西武の森の自然を守りながら、持続可能な活用を通じて地域の活性化につなげていこうという新たな取組みのスタートです。
同日翌日とさっそく具体的な活動に着手。栗駒高原・西武の森を含む栗駒山麓一帯の豊かな自然環境を舞台に、企業向け環境研修プログラムのモニター研修を行いました。生きもの探しアプリ「Biome」を使った1泊2日の体験型プログラム開発の一環です。
栗原市さまや宮城県さまをはじめ、地元協力団体やバイオーム社など総勢約30名が参加。
まずは座学でネイチャーポジティブについて学び、その後、森の中で実際に生きもの探しにチャレンジ。
雨が降る中でしたが、森の中ではそれも気にならず、みなさん虫取り網を片手に、夢中で生きものを探しました。地元協力団体のガイドを受けながら、植物や昆虫、水生生物など、いろいろな生きものを見つけることができました。
最後に振り返りとディスカッションを行い、今後のプログラムに役立つ貴重な意見やアイデアをいただきました。参加者からは「栗駒高原の自然環境が素晴らしい!」という声も。今回の協定締結とモニター研修をきっかけに、これからも地域のみなさんと一緒に、地域振興にも繋がる持続可能な森林活用に取り組んでいきます。
2025.08.26
栗原市さまとの連携協定書を締結
夏も終盤戦に入った2025年8月26日。当社代表とともに栗原市を訪れました。
2025年3月からここまでの5ヶ月間、栗駒高原・西武の森は多くのみなさまのご支援・ご尽力により迅速に事が進み、この日、栗原市さまとの連携協定書の締結に至りました。
ご協力いただきました地元のみなさま、栗原市役所のみなさまには心より感謝申し上げます。
この迅速な展開はみなさまの期待の表れでもあります。
ここからが本番ですので、身を引き締めて取り組んでまいります!
2025.03.21
これまでの栗駒高原・西武の森
栗駒高原・西武の森は社有地を含み一帯が栗駒国定公園に指定されています。
栗駒国定公園は宮城、山形、秋田・岩手県の4県にまたがり広がる77,122ヘクタールの自然公園です。流麗な山容の栗駒山は紅葉の名所として知られ、辺り一面が朱色に染まる秋の山姿は神の絨毯と呼ばれます。
観光資源としてもポテンシャルの高い栗駒山ですが、2008年に発生した宮城内陸地震により様相は一変します。特に観光業は大きな打撃を受けました。あれから17年。平成の初頭にスキー場計画地として取得し遊休地化していた328ヘクタールの土地を、環境保全を軸に地域振興に役立てられないか?
我々の活動はそんな想いからスタートしました。
2023年8月。栗原市田園観光課さんとの協議を開始します。皆さんとても前向きで協力的なのですが、活用の青写真を明示しないままの協議だったため話しはなかなか前に進みません。環境保全や森林整備を進めたいのであれば自社だけでいくらでも進められます。ですが、地域をないがしろしては意味がありません。地域の皆さんと共に歩むことは持続的な活動においてはとても重要なファクターです。しかし、活用の青写真は見えていませんでした。そんな折、バイオームさんを紹介いただきました。
バイオームさんとの調整がほぼ整い、あとは栗原市さんへ打診するだけと考えていた2025年3月。
NPO団体くりはらツーリズムネットワークさんより1本のメールが届きました。
西武さんで検討中の取組みを一緒に推進することは出来ないか? とのお問い合わせでした。もともと地元の皆さんと共に活動することが大切としていた活動です。これ以上のお誘いはありません。すぐさま連絡を入れ、バイオームさんとの連携策を説明。ぜひお会いしましょうということなりました。
3月末。春まだ浅い栗原市へ。
NPO団体くりはらツーリズムネットワークさんは、栗原市の活性化を目的に地元で精力的に活動をされています。お話を聞くだけで皆さんの栗原市を想う熱意が伝わってきます。
まずは現地の確認から始めましょうとのお話になり、来春に合同で現地確認を行うことになりました。
具体的に動き出した栗駒高原・西武の森。これからの展開にご期待ください。